三十二日目-ノスタルジック・ファンタジア-
まだ具合がわるい。
肉巻きおにぎりを食べながら体調を懸念する。
朝ごはんのカロリーメイトを食べ、残っていたハッピーターンを貪り尽くしたにも関わらず空腹に喘いでいた私は途中の道の駅で食を貪っていた。
同時に妙な倦怠感に包まれながら、横になって伏していたのだ。
それも約1時間ほどである。
中途半端に回復したせいで眠っていた疲労が開放されたのかなんなのかは知らないが、この妙なしんどさは運転するには少し危ない香りがした。
今日は噂の銀山温泉を攻めている。
あの雰囲気、やはりどうしても惹かれてしまうものがあり攻めざるを得なかった。
できれば日が落ちた時間に見にいきたかったのでそれまで寄り道をしながら時間を埋めていく。
とりあえず駅前に行けば何かあると思い山形駅周辺を目指す。
案の定、というよりは偶然にも働く車祭りみたいなことをやっていた。
今日は25度と夏を感じる暑さだったが自衛隊や警察官など、柔和な笑顔で子どもたちと接していてとても平和な世界になっていた。
ちなみにこれ以外は飲み屋ばかりで何して遊ぶの状態だったのはいうまでもない。
田舎とはそういうものなのだ。
さて、徐々に日も落ち始め西日も強くなってくる。
お待ちかねの銀山温泉タイムだ。
というわけでついた直後。
まだまだ明るかったがこの温泉街の雰囲気は凄いものだった。
ちょっとしたオーラを感じる。
もうすこし暗くなるのは待ちたかったので日帰り入浴可能な宿を探してみたが、どうもここの温泉街は14時を目処に日帰り入浴を切り上げてしまうようだ。
いささか早すぎないかとは思うがきっと景観を守るためなのだろうと思うと少し納得した。
というのもこの銀山温泉街、意外と狭いというか小さいというか、なんだか端に追いやられてる感があるのだ。
この狭さで人が溢れてしまったらそれはもうめんどくさそうなのもので、どうにか人払いをしたくなるの分かってしまう。
代わりとは言ってはなんだが、足湯に浸かってきた。
ちなみにとても熱い。
そうこうフラフラしてるうちに空が微睡むようか青に染まってきた。
雰囲気増し増しである。
これが雪の日だったらどんなに良かっただろうかと思いつつ、ノスタルジックなこの地を後にした。
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